- 両建てについて
- xmの両建て禁止事項
- 両建ての注文方法
- 両建て攻略法
FX取引をある程度こなしてきて、新たな手法を使ってみようと思い調べていると出てきた「両建て」という手法。
この記事をご覧になっている方々は、
このような悩みを抱えている方もいることでしょう。
そこで今回は、XMの両建てについて禁止事項や攻略法に触れながら徹底解説していこうと思います。
これから、XMで両建てを使ってみようという方も、現在使っているがうまく使いこなせていないという方にも役立つ情報を載せています。
気になる方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。
両建てとは?

両建てとは、同じ通貨ペアにおいて売りと買いの両方のポジションを持つ手法のことです。
同じロット数で売りポジションと買いポジションを保有し両建てを行った場合、その時点から含み益を伸ばすことはできません。
ただし、両建てをしている時にはそれ以上含み損が広がらなかったり、長期投資と短期投資を同時にできたりとさまざまなメリットがあります。
①1ドル110円の時にUSD/JPYで両建て
②1ドル115円に動いた
③買いは5円の含み益、売りは5円の含み損
④含み益と含み損が相殺されて利益も損もない
上記の状態が両建てです。
両建ては上級者向けの手法と言えますが、これからステップアップしたいという方にはぜひマスターしてほしい手法です。
xmは両建てができる
海外FXでは業者によってできる両建てとできない両建てがあります。
みなさんが気になるのは現在使っている海外FX業者「XM」で両建てが規約違反にならないかということです。
海外FX業者の中には両建てを禁止しているところも少なくありませんが、XMでは両建てが可能となっています。
実際、公式サイトにある「よくある質問」にて、以下のように両建てを認めているということを明言しています。
両建て取引を認めていますか?
はい、認めています。1つの取引口座でポジションを両建ていただけます。両建ては、同じ銘柄で「買い」と「売り」両方のポジションを同時に開いた場合に 成立します。「買い」と「売り」のポジションを同じ銘柄かつ同じロットサイズで保有する場合の、必要証拠金は0となります。
ただし、CFD商品で同じ銘柄かつ同じロット数で「買い」と「売り」のポジションを開く場合、 証拠金は一度のみ必要となり、その金額は こちらにてご確認いただけます。
CFD商品を両建てする場合の証拠金は常に 50%です。
公式が明言しているということもあり、XMでは安心して両建てを行うことができます。
XMでは両建ての際のポジション保有に必要な証拠金は0円
両建てができるということでもかなりありがたいことですが、XMではさらに、同じロット数で両建てを行えば、ポジション保有に必要な証拠金は0円になるのです。
両建てを認めてはいるものの、片方のポジションの証拠金は必要というブローカーも多いので、これはXMの大きなメリットと言えるでしょう。
両建てするときに証拠金が0円になることで、資金に余裕が出たり、証拠金維持率低下によるも強制ロスカットもされにくになります。
また、他の取引に資金が回せ、資金効率も良くなるのでかなり好条件でトレードすることが可能です。
両建てをすればキャッシュバック(xmp)が増える
XMでは1ロットの往復取引ごとに自動的にXMポイント(xmp)と呼ばれるキャッシュバックを受け取ることができます。
受け取れるXMポイントに上限はなく、取引回数が多くなればステータスが上がり効率良くXMポイントを貯めることが可能です。
ポイント稼ぎだけのために両建てをするのは規約違反ですが、両建てをしていたら勝手にポイントが溜まっていたというのは問題ありません。
両建てをする場合、1度に2つポジションを持つことになり、必然的に保有ポジションが多くなる傾向にあります。
両建てを使った取引で利益を狙い、さらにおまけでXMポイントを効率良く稼げるので一石二鳥と言えるでしょう。
xm両建て禁止事項

XMでは両建てが認められていますが、両建てだからといって何をしてもいいというわけではありません。
XMの両建て禁止事項についてみていきましょう。
XMで禁止されている両建ては以下の3つです。
- XMの複数口座で両建てを行う
- 他業者とXMの口座で両建てを行う
- 複数人のグループで両建てを行う
XMの複数口座で両建てを行う
XMでは1つのアカウントで8つのリアル口座を持つことができます。
ただし、複数持っているXM内の口座で両建てを行うことは禁止です。
例えば、A口座でドル円の売りポジションを保有している時に、B口座でドル円の買いポジションを持ってしまうと違反行為といなされます。
また、複数口座を所持している時には意図ぜずこのような両建てをやってしまう可能性も0ではありません。
1つの口座なら両建てしても問題ないので、慣れるまでは複数口座で同じ通貨ペアを取引するのは避けた方がいいでしょう。
他業者とXMの口座で両建てを行う
XM内の複数口座間での両建ても禁止ですが、他業者とXMの口座で両建てを行うことも禁止されています。
国内FX業者であっても海外FX業者であっても口座間で両建てしてはいけません。
例えば、XMでドル円の売りポジションを保有しているときに、GEMFOREXでドル円の買いポジションを持ってしまうと違反行為になります。
さまざまなブローカーで口座を持っている方は、意図せず両建てをしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
心配な方はブローカーごとに取り扱う銘柄を決めておくのもいいでしょう。
複数人のグループで両建てを行う
XMでは、複数人のグループで両建てを行うのも禁止されています。
例えば、タナカ君とヤマダさんがXMで口座開設したとします。
その後2人が協力してトレードを行い、含み損拡大を防ぐためにタナカ君の口座でドル円の売りポジションを、ヤマダさんの口座でドル円の買いポジションを持って両建てを行いました。
このケースも禁止行為とみなされ、XMから2人に処罰が下されます。
「うまく隠せばバレないのでは?」
そう思っている方もいることでしょう。
確かに、偶然両建てとなってしまった可能性もあり、1度では取り締まり対象とならないかもしれません。
ただし、過去にXMでグループを使った両建てが発覚し利益が取り消しになったという事例は複数存在します。
続けていれば必ず見つかるので、違反行為はくれぐれもしないようにしてください
違反行為の両建てをすると凍結する?

XMでは違反行為に対する処罰は主に以下の4つとなっています。
- 口座凍結
- 出金拒否
- レバレッジの引き下げ
- 両建てで獲得した利益の抹消
一番重い処罰が口座凍結です。
違反に当たる両建てをした場合、口座凍結もあり得ます。
違反行為に対する処罰は重いので故意にするのはもちろんのこと、疑わしいと思われる行為はしないようにしましょう。
両建て解除する方法はある?
XMでは両建てした場合、スプレッドが片方だけで済むため、取引コストの節約になります。
ただし、同時決済した時のみ対象となります。
決済する時には一つ一つ決済をしていくのではなく、両建て解除(同時決済)を必ずしてください。
両建て解除のやり方はそれほど難しくありません。
- ターミナルにて両建てしている通貨ペアを右クリック
- メニュー欄から注文変更または取り消しを選択
- 「両建て解除:通貨ペアを指定」を選択
操作ミスしてしまわないか心配な方はデモ口座で一度試してみるのもいいでしょう。
https://skipheller.com/xm/demo/
両建ての注文方法

両建ての注文方法も至ってシンプルです。
先に出した注文と反対の注文を出せば両建てが成立します。
- 「新規注文」から買い注文または売り注文を行う
- 再度「新規注文」を開き、今度は先ほど出した注文の反対注文を(1回目が買い注文なら売り注文、1回目が売り注文なら買い注文)行います。
こちらも、操作ミスが心配な場合はデモ口座で試してみるほうがいいでしょう。
両建て攻略法

最後に両建てを使った実際のFX取引手法を見ておきましょう。
今回ご紹介する両建てを使った手法は以下のものになります。
- 損失を最小限にして利益を伸ばすための両建て
- ロスカットを回避する為の両建て
- 経済指標時の両建て
それぞれ具体例を交えながら解説していきます。
損失を最小限にして利益を伸ばすための両建て
相場がこのまま予想通りに動きそうがから利益を伸ばしたいけど、リスクが怖い
このような時に両建てを使うと有効です。
両建てをすることで利益を固定しつつも相場状況を観察することができます。
1つ具体例を見ておきましょう。
- 1ドル=105円の時に買いで購入
- その後1ドル=108円まで上昇
- 相場が反転して下がり始めたので売りを購入して両建て
- 1ドル=107円まで下降
- その後再び上昇
- 107円前後で売りポジション決済し、約10万円の利益
- 110円まで上昇後、買いポジションを利確し、約50万円の利益
- トータル60万円の利益
上記具体例のように、注文を繰り返すことによって損失を最小限に抑えて利益を狙うことができます。
ロスカットを回避する為の両建て
XMでは両建てを行うことで必要証拠金が0となります。
このことを利用し、証拠金維持率低下を防ぎロスカットを回避することが可能です。
一つ具体例を見ておきましょう。
- 1ドル=105円時に買いで購入
- 1ドル=104円まで価格が下落
- 強い下落トレンドのシグナルが出ており、証拠金維持率もロスカット間近
- 同ロットの売りを購入し両建てを行う
- 買いポジションを損切りし、10万円の損失を確定
- 1ドル=102円まで下落
- 売りポジションを利確し20万円の利益
- トータル10万円の利益
トレンドにうまく乗れなかったとしても、両建てを使うことでうまく立ち回ることができます。
また、取引回数も増えるのでXMポイントが貯まるというおまけ付きです。
経済指標時の両建て
経済指標発表の10分ほど前から売りと買い両方のポジションを持ち両建てを行い、経済指標が発表されたらマイナス側のポジションを損切りするという方法です。

上記の画像は米国雇用統計発表時(縦の赤線が発表時間)のドル円のチャートの動きになります。
米国雇用統計はアメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。最も重要な経済指標の一つです。
画像のように、発表の少し前に両建てを行い、経済指標が発表されたらマイナス側のポジションを損切りをすればOKです。
もちろん、発表の内容次第ではしばらく両建てしておくのもありです。
ただ、XMでは経済指標発表後のトレードは禁止されていないものの、窓埋めトレードなどが禁止されています。
はっきりとした基準があるわけではないのでなんとも言えませんが、規約違反と捉えられかもしれませんのであまりお勧めではありません。
まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、XMの両建てについて禁止事項や攻略法に触れながら徹底解説していきました。
XMでは禁止事項もありますが、1つの口座内であれば問題なく両建てを使って取引することができます。
確かに両建てはFX取引を始めたばかりの方にとっては難しく感じるかもしれませんが、使いこなすことでより大きな利益を狙うことも可能です。
この機会にぜひ、自分の取引手法の中に両建てという選択肢を増やしてみてくださいね。